2009-01-01から1年間の記事一覧

うつろい

空を見上げるたびに夏もいってしまうなーと思うのだけれど、 その感じを撮るのはとてもむつかしい。誰でも、何でも、そのゆく姿をみるのはなんとなくさみしいものだ。それでも、あらゆるうつろいを受け入れることのできる人間でありたい。てなことを考える今…

季刊・近況報告

携帯をiphoneに変えました。 いろいろ撮って遊びたいなぁと思いつつもなかなか出かけられず、しょうがないのでこんなものを撮っています。夏ですなぁ・・・。

混沌から踊り出る星たち2009

同時代の人の作品をみるときは、オリジナリティということにとても神経質になる。作風が今までみた誰かに似ていると感じると、どちらが先かとかいう根本的な問題も、自分にオリジナリティについて云々言えるほどの知識があるのかということもさておいて、作…

さん喬一門会

にぎわい座へ。久しぶりの喬太郎さんを聴きに。前に聴いてからこの日までの間に、他の噺家さんの噺をずいぶんたくさん(80席ぐらい?)聴いたせいか、なんとなく懐かしい感じがした。そして、やっぱりこのひとは魅力的だよ!と思った。そのカンのよさや、で…

池袋演芸場 8月上席

「世の中、なにか間違ってる・・・だってねぇ、こんな日に、こんな場所に、こんなにひとが集まるはずがないんですから」 って、今まで同じようなことを小三治さんが言っていても、ネタだと思ってげらげら笑っていたが、この日はさすがにそうかもしれないなぁ…

やなぎみわ 婆々娘々!

マイ・グランドマザーズは、やなぎみわさんの作品の中でも特に好きなシリーズである。 我ながら単純なのだが、まるでよく効くドリンクなのだ。明るいものばかりではないけれど、その作品の「前を向いている」ということが、私の顔もあげさせるのだろう。 か…

天変斯止嵐后晴

文楽公演初日の第3部。なにやら中途半端ではあったけれど、一発で正解が出るとは思っていないし、何かを全力で試みたというだけでも、よかったと思う。少なくとも私は、もう今は血の通っていないもの、をみるよりは、その全力さ加減をみることができただけ…

NINAGAWA 十二夜

「やっときたな〜、大阪へ!」ということで、松竹座へ。待ち長かったぞ。 初演の初日にあの鏡のセットを観たお客さんの反応・・・を想像し、その場にいたらさぞかし楽しかっただろうなぁと思う。知ってても、おおっ!となったもの。宝塚でみたときはそうでも…

neoteny japan

ネオテニーに興味はないが、メンバーがおもしろそうだったので上野の森へ行く。こんな機会でもないとみることもないような作品がいっぱいで、なんだか物珍しかった。山口晃さんの「今様遊楽圖」と「今様遊楽圖下絵」が上下で展示されていて、その「今様遊楽…

祝のし!

繁昌亭へ。 古典は先人たちが練り上げてきたものだからよくできている、だから何べん聴いてもおもしろい・・・とよく言われるが、そうでもないよ。と、密かに思っていた。さすがに何度も聴くと、すっと笑えなくなるからだ。 でもやっぱりやるひとによるのだ…

上村松園 美人画の粋

山種美術館がいよいよ移転するというので、名残を惜しみに行く。文楽を観に行ってたときに、よくお世話になった。何の展示でも行こうと思っていたが、松園さんの没後60年記念展だった。好きな頃もあったけど、今は特に・・・という感じだったのに、行って…

清治 近松復曲三夜  第一夜

久しぶりの紀尾井ホール。清治さんが「用明天王職人鑑」を復曲するというので、楽しみにして出かける。相変わらずの雰囲気にビビるが、今回は友人が一緒だったので、ずいぶん心強かった。一人ではこれない。幕が開き、内裏の段は、一人遣いの人形と呂勢さん…

7月・これまでにみたもの

◇鈴本7月上席昼の部 初の鈴本。舞台のしつらえなんかはおおっと思ったけれど、全体的な雰囲気はなんとなく苦手。そのうちなじめるだろうか・・・。 印象に残ったのが前座の扇さん。うまいのとは違うが、女のひとのわりに違和感がなくて、いいなぁと思った。…

末広亭6月下席

6月のメイン、末広亭下席。 お目当てはもちろん小三治さんだが、のいるこいるさんや小里んさんや正楽さんや、観たい聴きたいひとは他にもたくさんいて、いる間中、うかうかと過ごす。この下席は、何といってもディスカバー扇橋!だった。 小三治さんのことを…

Seven 西村画廊35周年記念展

樋口佳絵さんの絵を観に、西村画廊へ行く。他にも結構好きな作家さんの作品が並んでいるのに、樋口さんの絵があるともうダメなのだった。頭に入ってこない。はたと我にかえったら、三沢さんの犬に「大丈夫か?」という目でみられているような気がして、めち…

志らく一門会

にぎわい座から、こちらも初めての上野広小路亭へ。 すごいところで靴を脱ぐので驚いた。でも階段の感じとか、靴いれとか、いろいろおもしろい。物事にはよいことと悪いことの両面があるわけで、それは、意外に簡単に、くるり。と、ひっくりかえってしまうも…

横浜開港150周年記念独演会 〜喬太郎 創作落語〜

にぎわい座へ行く。 こぶりのコクーンみたいで好きな感じ。「もう疲れたから寝ながらしゃべりたい」のマクラではじまったのだが、言葉ほどにコンディションは悪そうに見えず、いっそ、今までみた中で3本の指に入るほどよく見えます。というぐらいだった。 羽…

市馬・喬太郎二人会

トリイホールへ。 そりゃ頭ではわかっていたけれど、演出をも噺家自身が担うというのはこういうことなんだなと思った。転失気は転失気だが、喬太郎さんの転失気・・・というか、転失気が喬太郎さんの中を通るとこんなになる・・・というか、言葉にすればする…

映画  小三治

第七芸術劇場へ行く。 初めて池袋演芸場に行ったとき、あたりのようすがここと似てるなぁと思ったのだった。久しぶりに行ってみると、前の道がこちらのほうがずっと広かったりしたのだけれど、やっぱり似ていて、なんとなく池袋に小三治さんを聴きにきた気分…

柳家喬太郎独演会

トリイホールへ。 これぐらいの大きさのところで喬太郎さんを聴くというのは、もはや贅沢と言ってよいのではないかと思う。でも、来月上席の池袋演芸場に行ったら、毎日こんな感じなんだよなぁ・・・。今ほど東京に住みたいと思ったことはないです。それはと…

喬太郎のラクゴ新世界

前座・ゲストなしの3席で、ツレは初の「ずっと喬太郎さん」をたいそう喜んでいた。確かにそういう嬉しさはありますな。 ひーひー笑うというのではないけれど、気持ちよく聴かせてもらって、なんというか・・・精神的な毒出し? 喬太郎さんには本当に様々な…

はて。

キトラ古墳の壁画が公開されているので、飛鳥資料館へゆく。 他にも高松塚古墳の石室が復元展示されていた。その中に入って眺めていたら、エジプトに行ったときのことを思い出し、久しぶりにエジプト萌え。近頃ほとんど思い出すことがなかったのになぁ。条件…

近況報告

例によってGWは仕事でしたが、その合間に淡路島に行ったり、 こんぴら温泉に行ったりしていました。琴平から戻ってからは、ひたすら忌野清志郎さん追悼の日々であります。 清志郎さんの曲を聴いていると、それがたとえ通勤時であっても、飛び上がりそうにな…

4月文楽公演 「寿式三番叟」「義経千本桜」

この前ついに、昼の部を通しで観た。って、威張ってる場合か。でも昼の部なら昼の部をまるっと全部観るのって1年ぶりぐらいだったのだ〜。どんだけ虚弱になってんねん。呂勢大夫さんの翁が想像していたよりずっとよくて、食わず嫌いも良し悪しだなーと思っ…

椿会展2009 Trans-Figurative

階段を降りかけて、右手の異物・緑色の長いもの、にドキッとする。も、もしかして、作品か?と思って先を見ると、その長いものは延々、下へと続いている。なんじゃこりゃ??と思うがおもしろい。 なんだかよくわからないのにおもしろいもの、を作る人ってす…

アーティストファイル2009

国立新美術館に初めて行く。 日曜に東京の美術館に行ったらどんな目に遭うのだろうとおののきながら出かけたのだが、ゆったりした空間で、マイペースでまわれたのが嬉しかった。とても好きな感じ。まいったなぁ・・・と思ったのは、宮永愛子さんの「色−color…

国立演芸場 4月中席

もうそろそろ鯉昇さんが聴きたいなぁ・・・と思っていたら、ちょうど国立に出てはったのでゆく。馬のす の、のらりくらり加減さがもうそのもので、ほけ〜〜っと和む。あの、ついに飛べましたネタも、わかってるのに絶対笑うんだなー。鯉昇さんが肩甲骨を引き…

Drawings

樋口佳絵さんの新作を観に、西村画廊へ行く。 「2009.3.4」「2009.3」「ニードル」の3作。ずっと、その絵の、質感に惹かれているのだと思っていた。が、ドローイングになって、その肌合いのようなものが消えても、変わらずぐいっと惹きつけれられる。それで…