文楽

天変斯止嵐后晴

文楽公演初日の第3部。なにやら中途半端ではあったけれど、一発で正解が出るとは思っていないし、何かを全力で試みたというだけでも、よかったと思う。少なくとも私は、もう今は血の通っていないもの、をみるよりは、その全力さ加減をみることができただけ…

清治 近松復曲三夜  第一夜

久しぶりの紀尾井ホール。清治さんが「用明天王職人鑑」を復曲するというので、楽しみにして出かける。相変わらずの雰囲気にビビるが、今回は友人が一緒だったので、ずいぶん心強かった。一人ではこれない。幕が開き、内裏の段は、一人遣いの人形と呂勢さん…

4月文楽公演 「寿式三番叟」「義経千本桜」

この前ついに、昼の部を通しで観た。って、威張ってる場合か。でも昼の部なら昼の部をまるっと全部観るのって1年ぶりぐらいだったのだ〜。どんだけ虚弱になってんねん。呂勢大夫さんの翁が想像していたよりずっとよくて、食わず嫌いも良し悪しだなーと思っ…

4月文楽公演 「河連法眼館の段」

東京から戻ってそのまま日本橋へ。いろいろ観た後で頭がぼーっとしていたが、この日を逃したらもう夜の部にはいけそうになかったし、それに、嶋ちゃん欠乏症などと吹聴しているわりには一向に聴きに行こうとせず、いったい何のトラウマなんだ??という感じ…

4月文楽公演 初日

この日は「寿式三番叟」と「義経千本桜・三段目」をみた。 ついこの前20周年と言っていた気がするけれど、もう25周年なのか。こんなことを言い出したらトシだな。 「寿式三番叟」は、そういう節目のお祝いにぴったりのだしものだと思う。そして、その意味合…

初春文楽公演

小三治さんのいう“お正月の過ごし方のカリキュラム”からすると、3日はいつも文楽初芝居初日だったのだが、今年は4日になった。友人と一緒で嬉しい。 近頃は文楽を観に行っても、いなくなったひとのことばかりを想っているような気がする。目の前の舞台をきっ…

9月文楽公演 「奥州安達原」

印象に残っているのは、清志郎さんと文雀さん。 清志郎さんは、すっかり軌道にのってきたなぁという気がする。端正で肚の据わった音だ。ここまできても、どこまでいっても、大変に違いはないけれど、頑張ってほしいと心から思う。浜夕の文雀さんは、たとえば…