2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

やなぎみわ 婆々娘々!

マイ・グランドマザーズは、やなぎみわさんの作品の中でも特に好きなシリーズである。 我ながら単純なのだが、まるでよく効くドリンクなのだ。明るいものばかりではないけれど、その作品の「前を向いている」ということが、私の顔もあげさせるのだろう。 か…

天変斯止嵐后晴

文楽公演初日の第3部。なにやら中途半端ではあったけれど、一発で正解が出るとは思っていないし、何かを全力で試みたというだけでも、よかったと思う。少なくとも私は、もう今は血の通っていないもの、をみるよりは、その全力さ加減をみることができただけ…

NINAGAWA 十二夜

「やっときたな〜、大阪へ!」ということで、松竹座へ。待ち長かったぞ。 初演の初日にあの鏡のセットを観たお客さんの反応・・・を想像し、その場にいたらさぞかし楽しかっただろうなぁと思う。知ってても、おおっ!となったもの。宝塚でみたときはそうでも…

neoteny japan

ネオテニーに興味はないが、メンバーがおもしろそうだったので上野の森へ行く。こんな機会でもないとみることもないような作品がいっぱいで、なんだか物珍しかった。山口晃さんの「今様遊楽圖」と「今様遊楽圖下絵」が上下で展示されていて、その「今様遊楽…

祝のし!

繁昌亭へ。 古典は先人たちが練り上げてきたものだからよくできている、だから何べん聴いてもおもしろい・・・とよく言われるが、そうでもないよ。と、密かに思っていた。さすがに何度も聴くと、すっと笑えなくなるからだ。 でもやっぱりやるひとによるのだ…

上村松園 美人画の粋

山種美術館がいよいよ移転するというので、名残を惜しみに行く。文楽を観に行ってたときに、よくお世話になった。何の展示でも行こうと思っていたが、松園さんの没後60年記念展だった。好きな頃もあったけど、今は特に・・・という感じだったのに、行って…

清治 近松復曲三夜  第一夜

久しぶりの紀尾井ホール。清治さんが「用明天王職人鑑」を復曲するというので、楽しみにして出かける。相変わらずの雰囲気にビビるが、今回は友人が一緒だったので、ずいぶん心強かった。一人ではこれない。幕が開き、内裏の段は、一人遣いの人形と呂勢さん…

7月・これまでにみたもの

◇鈴本7月上席昼の部 初の鈴本。舞台のしつらえなんかはおおっと思ったけれど、全体的な雰囲気はなんとなく苦手。そのうちなじめるだろうか・・・。 印象に残ったのが前座の扇さん。うまいのとは違うが、女のひとのわりに違和感がなくて、いいなぁと思った。…

末広亭6月下席

6月のメイン、末広亭下席。 お目当てはもちろん小三治さんだが、のいるこいるさんや小里んさんや正楽さんや、観たい聴きたいひとは他にもたくさんいて、いる間中、うかうかと過ごす。この下席は、何といってもディスカバー扇橋!だった。 小三治さんのことを…

Seven 西村画廊35周年記念展

樋口佳絵さんの絵を観に、西村画廊へ行く。他にも結構好きな作家さんの作品が並んでいるのに、樋口さんの絵があるともうダメなのだった。頭に入ってこない。はたと我にかえったら、三沢さんの犬に「大丈夫か?」という目でみられているような気がして、めち…

志らく一門会

にぎわい座から、こちらも初めての上野広小路亭へ。 すごいところで靴を脱ぐので驚いた。でも階段の感じとか、靴いれとか、いろいろおもしろい。物事にはよいことと悪いことの両面があるわけで、それは、意外に簡単に、くるり。と、ひっくりかえってしまうも…

横浜開港150周年記念独演会 〜喬太郎 創作落語〜

にぎわい座へ行く。 こぶりのコクーンみたいで好きな感じ。「もう疲れたから寝ながらしゃべりたい」のマクラではじまったのだが、言葉ほどにコンディションは悪そうに見えず、いっそ、今までみた中で3本の指に入るほどよく見えます。というぐらいだった。 羽…