2008-01-01から1年間の記事一覧

MOTコレクション「サヴァイヴァル・アクション」

島袋道浩「そしてタコに東京観光を贈ることにした」 顔見知りのクボくんに似てるな〜(こんなんばっかし)と思いながら、ぼーっと観始めたのだが、これが結構面白かった。今までみたビデオ系のもの中で、1番気をそらされなかったかも。明石のタコを築地のタ…

SWAブレンドストーリー「願い」

うだうだと家の用事を片付けてから(年の瀬だ!)ワッハホールへ。 普段は、日本も狭くなったからとか強がっているが、やっぱり東京は遠い。それにひきかえ今日はなんて楽なのだろう。家から1時間もかからないところで、喬太郎さんの落語を聴けるなんて・・…

立川談春大独演会

東京の落語を聴くならば、いっぺん聴いとかなあかんやろと思っていた談春さんの独演会が、大阪であるというので出かける。「フェスティバルホールで落語を聴いておもしろいのか?(でかすぎるだろう)」「聴いたこともないのにもし合わなかったらどうするの…

柳家喬太郎独演会

そして、麻布区民ホールへ。さん弥「権助提灯」 喬太郎「寿限無」 喬太郎「稲葉さんの大冒険」 喬太郎「うどんや」何しろ独演会なので、みなとは言わずともほとんどが喬太郎さんのファン、しかも笑う気満々で来ているから(当たり前だ)、たいていのことは笑…

浅草演芸ホール12月中席

浅草演芸ホールに行く。浅草には15年以上前から通っているが、ここに入るのは初めてだ。こんな日がくるとはなぁ(?)。 昼の部の開演間際に着き、券を買おうとしていたら、呼び込みをしていたお兄さんが傘をたたんでビニールぶくろにしまってくれたり、席…

柳家喬太郎独演会

独演会や〜〜と、喜び勇んで名古屋へ。ほとんど浮き足立ってたかも。一席目は「時そば」。「時うどん」は何度も聴いているが、「時そば」は初めて。こんなメジャーな噺のお初が喬太郎さんだというのは、なんだか嬉しいものだ。 「時うどん」と違ってはじめの…

エモーショナル・ドローイング

ベタなのかもしれなくても、奈良美智さんの作品が1番いいなぁと思った。 奈良さんのブースには本当に様々なたくさんの絵が展示してあって、それぞれに違うのだが根っこのところは同じというか、もちろんそれも観るほうの思い込みに違いないのだけれど、でも…

国立京都博物館 平常展

京博の平常展示館は、建物は地味だが持ってるものが凄いので、いつも楽しみにして出かけていた。が、もうすぐ建て替えのため永のお休みにはいる。その地味めの建物とも、もうお別れだと思うと寂しくて(セコイな)名残を惜しみに行った。一番に芦雪の「百鳥…

身近に京都があることの幸せ

秋ですなー。っつーか、冬か。 喧騒の向こう側。 ゆ、ゆげが。 苔も好き。 永観堂の塀ぎわ。名は知らない。 南禅寺界隈をぶらぶらする。 疎水をみると、場所は全然違うのに弥七さんお師匠さんを思い出し、悲しくなった。 でもでも、やっぱり京都はいいっす。

鯉昇・喬太郎二人会

鯉昇さんを初めて聴いた。あの風貌で、この飄々??というか、出の歩き方といい、いかにも濃そうな感じなのに、話し始めるとなんだか淡白で、少々コケながら笑う。すごいギャップだー。 噺はなんと、3日前にコテコテのを聴いたばかりの「千早振る」であった…

蜷川実花展−地上の花、天上の色−

入ってすぐの花と名づけられた展示室は、パラダイスのようだった。あー、こんなところにきたかったんだようと身もだえする。 ひとつひとつの写真を丁寧にみていると、写真のむこうに、カメラを構え、対象にぐんぐん近づく蜷川さんの姿がみえる。ような気がし…

オン・ユア・ボディ 

恵比寿へ。 友だちからおもしろいよと聞かされていたが、本当におもしろかった。よくも悪くも同じ時代に生きるひとならではだ。匂いがちかい。ごく大雑把にいえば、わかりやすい。 中でも塩崎由美子さんの作品は、日常で切り取る光景が自分とよく似ていて(…

アジアとヨーロッパの肖像展

落語会の前に国立国際美術館へ。 なんというか、淡々とした展覧会だなーと思った。肖像画という括りで展示するのは、おもしろいものなのだろうか。でも、後半はよく足が止まった。 長いこと足を止めたもの。 立てる像・松本竣介 自画像・草間弥生 女達・浜口…

上方船場噺の会

喬太郎さんにとって、やっぱり大阪はアウェーなんだなぁと思う。 春團治さんのような、どこでも、どんな客でも変わらない落語も好きだが、 喬太郎さんの、客席の雰囲気によって微妙に変わっていくところが、今は本当に興味深いし、面白い。 どちらにもライブ…

正倉院展

正倉院展へ。我が家の年中行事と化している模様。 今年のお気に入りは 「紫檀木画双六局」 「蘇芳地金銀絵箱」 「金銀絵漆皮箱」 「夾纈羅幡」などなど。 どれも文様の具合に心惹かれた。この時代の贅を尽くしたものをみるのは楽しい。毎年のことだけれど、…

大琳派展

落語会の前に駆け足でみた。 日曜の東博で駆け足なんて、みんほうがマシって感じやろなーと思いつつ・・・「四季草花下絵新古今集和歌色紙帖」など、ちらっとみた感じがよさそうでじっくりみたかったのだが、こういう日にそれは無理なので素通り。それでも一…

さん喬・喬太郎 親子会

「このままいくと自分は潰れてしまう、もう、今、潰れかけている」という弟子に、 「潰して、もう一回作り直せばいい」と、さらっと言える師匠って凄いなぁ・・・と思った。さすが喬太郎さんの師匠、というか。 弟子の美点と抱えている問題とその両方をちゃ…

邂逅

ブリヂストン美術館へ行く。 2月に観たコレクション展とわりあい作品がかぶっていて、感想なぞり。みたいな感じでダラダラとまわっていたのだが、牛島憲之さんの「タンクへの道」の前で、足が止まった。 知らない画家さんだった。 でも、観れば観るほど、味…

咲き定まる

「牡丹花は 咲き定まりて 静かなり 花の占めたる 位置のたしかさ」遊亀さんの「咲き定まる」の隣に、掲示してあった。 よい歌だと思った。 定まっているところ、静かなところ、たしかなところ。 こうありたいと思うものが、在る。「百寿を超えて−奥村土牛・…

舟越桂 夏の邸宅

友だちに、庭園美術館へ連れて行ってもらう。 「白金台って、あのシロガネーゼの??」と、思わずアホな質問を。 というか、シロガネーゼって今でも言うんだろうか。美術館は、お金をふんだんにかけましたというのが丸出し、かつ、建てたひとは必要経費のこ…

落語三連荘

全身をアンテナにして、客席の雰囲気を感知している・・・と思えば、そんなことは思慮の外、登場人物そのもの。のような一瞬があって、その両方を行ったりきたりしている様がおもしろく、ずっとみていたいよう・・・と思う。どちらにも行ったっきりにはなら…

September Show '08

刹那。せき止めを舌の上にのせて、飲み込もうとするその刹那。 刹那なんだけれど、そこには逡巡があり。 この子は、結局、それを飲み込むのだろうか。樋口佳絵さんの新作が出ていると聞き、西村画廊へ行く。 黄色が印象的な作品など、3作が展示されていた。 …

9月文楽公演 「奥州安達原」

印象に残っているのは、清志郎さんと文雀さん。 清志郎さんは、すっかり軌道にのってきたなぁという気がする。端正で肚の据わった音だ。ここまできても、どこまでいっても、大変に違いはないけれど、頑張ってほしいと心から思う。浜夕の文雀さんは、たとえば…

またも塩田千春展

肥後橋へ。 インスタレーション3作でいっぱいいっぱいになって他の作品を落ち着いてみることができず、心残りだったのでまた出かける。写真では、「トライ アンド ゴーホーム」に、心惹かれた。1番、近しい感じがするから。心当たりがあるというか・・・。…

塩田千春 精神の呼吸展

前に居並ぶ靴に、広島平和記念館で展示されていた服を見たときの感じを思い出した。誰かの所有物だった頃の残像のようなものが、よく似た感じでそこにある気がした。 ただ、似てはいるが、少し違う。 平和記念館にあった残像は、辛く悲しく正視できなかった…