浅草演芸ホール12月中席

浅草演芸ホールに行く。浅草には15年以上前から通っているが、ここに入るのは初めてだ。こんな日がくるとはなぁ(?)。
昼の部の開演間際に着き、券を買おうとしていたら、呼び込みをしていたお兄さんが傘をたたんでビニールぶくろにしまってくれたり、席に案内してくれたりして、その世話の焼かれ具合に面食らいつつも、なんだか懐かしかった。芝居でも寄席でも昔の小屋はこんな感じだったんだろうなぁ。今はどこもそんなに踏み込んでこない。世の中がそれを求めただからだろうけれど。
その日は雨、しかも平日というにもかかわらず立見の出る盛況で(招待券が多かったらしい)、その客席の雰囲気といい、芸人さんの入れ替わりのめまぐるしさといい、なんというか・・・アタリそうだった。何しろ初めてなので。
カルチャーショック筆頭は円丈一門。円丈さんにたん丈さん・丈二さんが出てはったのだが、とりあえず濃いな!!と思った。円丈さんの名古屋弁金明竹は、何を言っているのかマジでわからなかったし、他にもぶいぶい言わせている(って死語か?)川柳さんとか、なんか色々びっくりする。
みられると思っていなかった歌武蔵さんが登場し、色んな意味で客を締めはじめたときは、あー、この調子は馴染むなぁーとちょっとホッとした。
そして、のいる・こいるさんがツボにはまり・・・噂には聞いていたが、ホントにおもしろかった。噂には聞いていましたといえば左龍さん。初めて見た。写真でもみたことがなかった。喬之助さんもだが、いい意味でマイペースっぽいなぁと思った。
やかんをちょっとだけやった三三さんは、淡々と引っ込んだのにその様子で笑いをとっていた。あの年齢で。恐るべし。
昼の部トリは市馬さん。掛取りで三橋美智也の歌を替え歌にして歌っていたが、知らない曲ばかりだった・・・。元歌を知っていたらさらにおもしろいんだろうなぁと思いつつ、げらげら笑う。
後の独演会に間に合うかなと心配になりながら、どうしてもみたかったのでロケット団まで粘って六本木へ。