アーティストファイル2009

国立新美術館に初めて行く。
日曜に東京の美術館に行ったらどんな目に遭うのだろうとおののきながら出かけたのだが、ゆったりした空間で、マイペースでまわれたのが嬉しかった。とても好きな感じ。

まいったなぁ・・・と思ったのは、宮永愛子さんの「色−color of silence−」。
時間の流れをこんなふうに形にすることができるなんて、びっくりだった。その流れの果てまでもをみたような気がし、過ぎていく色々なことへの愛おしさがこの作品にだぶって、ひとしきり、じーん。とする。
そして、石川直樹さんの写真が、ひょっとみるとカメラのサンプル写真のようなのにそれとは決定的に違うので、どういうわけだ!と部屋をぐるぐるまわってみたけれど、無駄足というやつであった。凡人には届かないのだな。撮れそうで撮れない写真だ。
齋藤芽生さんは、なんというか尋常じゃない量で溢れ出ていた。絵の描写力だけではなく言葉の使い方もうまくて、いろんなことの才能が収まりきらずこぼれているよう・・・というか。とにかく圧倒されたというのが1番近いかも。