柳家喬太郎独演会

トリイホールへ。
これぐらいの大きさのところで喬太郎さんを聴くというのは、もはや贅沢と言ってよいのではないかと思う。でも、来月上席の池袋演芸場に行ったら、毎日こんな感じなんだよなぁ・・・。今ほど東京に住みたいと思ったことはないです。

それはともかく、母恋いくらげ。聴けるとは思っていなかった母恋いくらげ。
イカとかタコとかクラゲとか、そういうもろもろの形態模写(?)を、いまだにごく丁寧にやる・・・というか、やらずにいられないようなところに、喬太郎さんの好ましさ(私にとっての、だけれど)がよく出ていると思う。この日のメインはそこだったと言ってもいいぐらい。なんか書いているうちにそんな気がしてきた。
海の中から始まる噺のせいなのか、もよもよもよ〜〜っと不思議な感触が残り、その感触の馴染のなさゆえに、なんだかしみじみとした。

さん都さんは、力技というか、とりあえず自分のペースにもっていく力があって、しっかりしてるなーと思った(?)。

ゲストは、つく枝さん改め文三さん。愛嬌いっぱい、それもストレートな愛嬌なので、文三さんを嫌いっていうひとはいないだろうなぁと思った。
「前の名前は“つくえ”ってよまれたりすることがあって」が、ツボだった。
って、崇徳院をみっちり聴いといてそこかい。

さん都 「動物園」
喬太郎 「母恋いくらげ」
文三  「崇徳院
喬太郎 「お札はがし」