混沌から踊り出る星たち2009

同時代の人の作品をみるときは、オリジナリティということにとても神経質になる。作風が今までみた誰かに似ていると感じると、どちらが先かとかいう根本的な問題も、自分にオリジナリティについて云々言えるほどの知識があるのかということもさておいて、作品の前で足を止めることができなくなる。そのひとが、何かを放棄しているような気がするからだ。そのゆるさや甘さが苦手だ。スタイルを模索している過程なのだろうとは思いつつ、若いひとの作品をみると(VOCA展もそうだった)、そんな風に感じることがよくある。

・・・よなぁ、てなことを考えながら観た。表現するというのは大変なことだ。本当はこうして作品にしているだけでもすごいと思うのだが、やっぱり自分の中で取捨選択というかせめぎあいはいろいろある。そのせめぎあいがおもしろい。好きだったのは、

  西村郁子 「untitled」
  大場英理子「composition A-192」  などなど。