池袋 3月下席昼の部

下席楽日の池袋へ行く。
この興行は、前座さん以外は古典をやってはいけないそうで、なんだかずずっと濃かった。より一層、秘密倶楽部っぽいというか。

小ゑんさんがマクラで言った、アホさ加減を形容する「CPUが2ビットしかない」がツボにはまり、以降やたらとおかしくなる。
白鳥さんのスーパー寿限無も、なんで寿限無をこんなめに?と思いつつ、勢いで笑ってしまうんだなぁ。いつも思うけれど、あそこまでいくことが重要なのだろう。スーパーなのが大事。
わか馬さんはガーコン発端と言っていたが、あの年齢で、あの顔で、あんな歌がうますぎるので、いっそコワかった。

そして、権太楼さんが幽霊蕎麦。権太楼さんの高座は、噺がおかしくて笑っちゃうのか、権太楼さんの愛嬌でやられてしまうのか、時々わからなくなる。さん喬さんの娘の結婚も、“やるひとがやればなんだってそれなりにおもしろい”の見本のようだった。
この日1日の印象だけれど、新作でなければ。というひとが新作をやるのがやっぱり一番で、“新作をやる”がしばりになれば、みてるほうはおなかがいっぱいになってしまうものだなと思った。アホなのできっとまた行くけど。