束芋展および横尾忠則ポスター展

ちょっとだけ開館より早くついたので、むかいの科学館の陰で涼む。まっすぐな線なのに曲がって見える絵とか、右から左へ歩くと動いて見える絵がディスプレイされていてついチョロチョロしてしまい、おもしろいがちっとも涼めなかった・・・。

それはさておき、束芋展「団断」。抉られた空間に立って観る。もちろん実際には立てないから、立ったつもりでみる。断面と化しながら断面をみるような不思議な感じ・・・で、またもループにはまる。でもやっぱり言葉にできるようなものはなかなか掴めんのう・・・と唸りつつ、つづくウォールペインティングをじっくりみた。この間きたときは、実際にペインティングされたものだとは思わず通り過ぎてしまったのであった。このサイズでみると、自分は束芋さんの線の、強くありながら柔軟なところに惹かれるのだなとわかる。かなり好きだ。

そのあと、横尾忠則ポスター展をみた。
壮観だった。バリエーションのようでありながらひとつひとつが独立している。使われている色の数、作品からにじみ出るバイタリティのようなもの、源泉の多様さ、たくさんの意味で「どんだけ?」と思った。なんだか脱力した。作品の見せ方も、シンプルだけど考え抜かれた感じがして、なんというか・・・気持ちよかった。

まとめ。とりあえず、今の国立国際美術館の展示はおいしすぎる。