秋・芸術と食欲

正倉院展へ行く。相変わらずたくさんの人出。今年は楽関係のものがたくさん出ていたので楽しかった。脛裳ですら嬉しい。
紫檀木画槽琵琶の音を録音したものがずっと流れていたせいでテンションがあがり、自分はつくづく耳から入る人間なのだなぁ・・・と思った。音の質に関係なく、このシチュエーションで琵琶の音が聴こえるというだけで、そんなふうになるのだ。
今に残るような宝物は何かがやっぱりすごくて、毎年こういうものをみるたびに、その、エキスのようなものを吸い込めたらなぁと思う。
あと、東大寺開田地図の糞置村の文字に反応する自分が、小学生のようで情けなかった・・・。

帰りに日本橋で降りてプルミエールへ。半年行かないこともあるのに、このひと月の間で3度目だ。
ここのケーキは、私にはすこし甘さが強すぎるのだけれど、ケーキの拵え方や、ちょうどよい接客がとても好きだし、この店での思い出もひっくるめて、なんというか大切なお店なのだった。これからも頑張ってほしいなーと思う。少しお休みしていた時期もあったので、いつもそこに在ることのありがたさを感じる。