GWのメモ

三嶋りつ惠展 「あるべきようわ」/ 資生堂ギャラリー
このタイトルだけに惹かれて、何も知らずに行った。けれど結構はまって、この作品群を見たときの何とも言えない感じを、いまだに反芻している。
美しいものをみると、自分の中の善きもののことを思い出すのだろうか。
或いは消えてしまった何かを懐かしむのだろうか。
究極的な善きものを表現しようとすると、国や時代といった括りを越えてあるパターンが生まれるのかもしれない。
というか、元はひとつなのかもしれない。
そういうふうなことを。
ストイックな感じがするけれど、そういうときにありがちな息苦しさはなく、かなり長い間観ていたような気がする。

石川直樹写真展 「コロナ」/ ニコンサロン銀座 
あらためて、冒険者の目なのだなぁ・・・と思った。未知のものへ歩みよる心が満載で、特別凝った写真でもないと思うのだけど、楽しい。泊まっていたホテルのそばだったので、つい毎日見てしまいました。

宮永愛子展 「景色のはじまり-金木犀-」 / ミズマアートギャラリー
GWの真っ只中、やたら天気のいい日に、ひとりで外堀通りを歩くのは結構きつい。世界中から取り残されたような気になる。でもどうしても見かったのでめげずに歩く。
宮永さんの作品のそばにいると、私は前向きに立ち止まる。前向きに日々の歩みを止めるというか。またすぐにいつもの日常に帰っていくのだけれど、止まったことによって生まれた何かはなかなか去らない。
金木犀の作品は、「自分が入って観る」よりも、「人が入っているのを観る」ほうが好きだったな。そして、静かに陶器の音を聴く。

Daido Moriyama 「Record No.19 -Toscana-」/ BLD GALLERY
護国寺での法要の後に寄ったので、すでに私の頭は日本から離れていて(というかダライ・ラマチベットと仏教でひたひたになっていた)、そんな状態でみるトスカーナは不思議な感じだった。そんな感想あるか、真面目に観なさい。

モモセヒロコ写真展 「世界/なきながら咲いている」/ RING CUBE
とてもストレートで、それを好ましいと思った。だれも、なきながら咲いている。