さん喬・新治二人会

さん喬さんが夜席に出るので繁昌亭へ。ぼや〜・・・っと出かけたら寄席前がすごい行列になっていて、座れるのか!とびびる。場内も独特の熱気だった。
何しろ極端に視野が狭いので、この日まで新治さんを知らなかった!文華さんもそうだったけど、自分が知らないだけで、うまいひとは世の中にたくさんいるのだなぁと、またも申し訳ないような気持ち。雅さんは、マクラの間のリズムが心地よかった。また聴いてみたいス。

マクラといえば、さん喬さんのそれはどちらかというとひとり言っぽいような気がするのだが、この日は、2席目のマクラで、客席に話しかけたり、お客さんの声にこたえたりしていて、めずらしい感じだった。
噺は、何度目かの幾代餅と締め込み。でも、どちらもとても新鮮だった。あのワインねたも、そらで言えそうなくらいなのに、また笑ってしまうのだなぁ・・・.。
これが、さん喬さんのいう「同じものでも、毎回違う気持ちでお出しする」ということと、その結果なのだろうか。

「どうしても、会いたくて、会いたくて、会いたくて、生まれて初めて嘘をついたんだ」
さん喬さんは、これがほんとうに聴こえるからすごいと思う。そういう幾代餅は好きです。