池袋 3月下席

去年、新作まつりをみたときには、もうよかばい。と思ったのに、月日がたつとまた観にいきたくなる不思議。まるでインドのよう。ちょうど喬太郎さんが出る日もあったので、今月も池袋演芸場へ。池袋で聴く喬太郎さんは、なんかいいのである。
普段の私の行動範囲の中では遭遇できないような噺家さんを聴け、そのカルチャーショックも含めておもしろいのだが、新作ばかり聴いていると、いろいろなことを考えさせられる。かいつまんで言えば、私の中で「おもしろけりゃいいのか!?」と「おもしろければいいのだ!」が対決するのだ。で、ちょっとくたびれる。喬太郎さんの噺を聴いているときはそういう対決からは解放されるのは、たぶんそのへんのバランスがとれているからだろうなぁ。
聴いた日は円丈さんはピザ一枚で、上手に使いこなしていた大阪弁を途中で放棄するくらいこんがらがっていたが、それでも力技で笑わせていてすごいなぁと思った。そして、大阪弁でやっさんばりに吠えている円丈さんを見ていたら、本当に円生をつぎたいのかなぁという気がしてきた。本当はどっちでもいいんじゃないかしら。
全然関係ないけど、亜郎さんのマクラの間の話し方が雀々さんによく似ていて、びっくりした。それだけで惚れそうであった(?)。