束芋 断面の世代

初めて横浜美術館へ行く。
みなとみらい駅の階段を上がって左手に美術館が見えたとき、メトロポリタンに似てる〜〜と思った。よくよく考えれば、「幕が垂れている」という超ぱっと見が似ているだけなのだが、安直な私の脳みそはよくそんな風につながってしまうのだ。情けないを通り越して悲しい。

エントランスを入った途端、まだチケットも買っていないのに「団地層」が豪快に繰り広げられていて、意味もなく焦る。束芋さんをおもしろいなと思うのは、何を作品にするかということが、ひととちょっと違った感じのするところだ。自分のことを一人称で語らないというか。うまく言えないが。

「断団」も好きだったけれど、結局「BLOW」を一番たくさんみた。なかなかスカッとはみせてくれないのだが、その歯痒さを乗り越えたところにあるもの(何かはわからない)にはまった模様。そして、今度大阪に巡回するまでに「悪人」を読んでおこうと思った。