ボルゲーゼ美術館展 / 葛の葉子別れ

三条からバスに乗ろうとするも、スシづめすぎて乗れず。3台やり過ごしてやっと乗れた〜と思ったら、その後バス停にとまるたびに、こぼれ落ちそうなお客さんでドアが閉まらず発車できないということを繰り返す。しまいには、明らかに自分がつっかえてドアが閉まらないのに降りようとしないお兄さんが、乗客中の顰蹙を買い、ブーイングの末、肩たたきにあっていた。インドではその状態で走ってたけどなぁ。もう美術館に着かないかと思った。この時期の京都は、なにかとすさまじい。その喧騒を思えば美術館の中は落ち着いたもので、生き返った気持ち。
美しい絵がたくさんあったけれど、美しいなぁと思うだけで、揺さぶられたりはしないなぁと思った。自分の中に、このあたりの絵に関する文脈がないのだろうと思う。カラヴァッジョ最晩年の絵といわれる「洗礼者ヨハネ」はさすがに眼差しがちょっと変わっていて、興味深かった。

岡崎の帰りに日本橋へ。またも葛の葉子別れから。
床がよく見える席だったので、目がつい、そちらへ・・・。いつも思うけど、語り、弾く姿も技量のうちというか、うまいひとはその様子もとても魅力的だ。というわけで、舞台はそっちのけで、嶋大夫劇場を楽しんだ。目が同時に2つをみることができたらいいのに。文楽のいいところは、こんな風に色々な方面から楽しめることだなーと、言い訳のように思った(?)。