石川直樹展 Halluci Mountain −幻の山−
もう終わってしまったけど、先月、表参道まで行ってきました。
そこはほんとうに山みたいだった。比喩とかでなしに。
生きているうちに否応なしに身にまとうあれこれを、
そぎおとした感じ。
清々しかったです。
樋口佳絵展 I'm here.
ROPPONGI HILLS A/D GALLERYへ。
昨年の「針がとぶ」には行けなかったので、久しぶりの樋口さんの個展。
作品の量も、ひとつひとつの作品がもつ力も、なんだか想像上で、
はじめのうち、会場をぐるぐる回ってしまった。体を慣らすために。
真っ先に惹かれた、「日々」というタイトルの作品。
撮影可とのことだったので撮らせてもらいました。
被災の有無にかかわらず、誰もが「震災以後」の世界を生きている。
そのことの重さというか切実さというかいろんなことを、
もう少し意識していこうぜ、オレよ!と
なぜか男言葉で思いました。
作品のパンチにやられたか。
繊細だけど、力強いのだ。
たくさんのひとに見てもらえるといいな。
http://www.roppongihills.com/art/events/2012/01/adg_higuchikae.html
道行 初音旅
思い立って文楽劇場へ。久しぶり。ものすごく久しぶり。
にもかかわらず花屋のお姉さんが覚えていてくれて、
朝からテンションがあがる。
客商売って本当にそういうことも大事だなーと思った。勉強になりました。
長いこと劇場通いをサボっていたせいか
(前に何を聴いたのかすら思い出せない)、
床の両端は知らないひとだった。
そして前に聴いたときも思ったけど(これは覚えてる)、
三味線の二枚目に清志郎さんが座っていると安心する。
あそこに座るひとってタテとツレの通訳のような気がするので
しっかりしたひとが座っているとそわそわせずにすむのだ。
んで、ひとりで弾いてはるのを聴きにいこうとそのときは思うのだが、
いつも忘れてしまうのだった(このことも思い出した)。
でも忠信のときは景事とはいえもう少し腹に響く音の方が好みだなぁ。
久しぶりに聴く清治さんは枯れたというかなんと言うか、
なんとなく感じが違っていた。
でもこのほうが先を想像する楽しみがあっていいなーと思った。
これからどうなっていくんだろう??と想像する楽しみ。
以前はもう行くところまで行っていて、
そういう種類の楽しみはなかったから。
例によって人形は全然見ていない・・・。
一発勝負なので人形までみる余裕がないし、
ざっくり言うと詞も聴いてない。
次回機会があれば!